大久保利通は幕末維新に活躍した政治家です。
知名度は高いと思いますが、政府首班として西郷隆盛を
結果的に死に追いやってしまうなど、
あまりいいイメージがないかもしれません。
最近は再評価されつつあるようですが、それはあくまで政治家としての
評価部分についてだと思います。
そんな大久保利通ですが、本書を読むと彼の人間性も
感じれるようになると思います。
目次
生前の大久保利通と交流のあった人物にインタビュー
大久保利通が亡くなって32年後に
インタビューを開始したようです。
生前に親交のあった人物や、親族(子息、実妹、姪)、
部下として働いていた人物などから大久保についての
思い出、エピソード、印象などを集めてます。
集めた談話は当時『報知新聞』にて掲載されたようです。
本書の内容
色々な人からインタビューしているため
それぞれの人の印象の違いもあり、
断片的かつ一例になってしましますが
どのようなエピソードがあるか紹介していきます。
西郷隆盛との関係
最後は有名な西南戦争で政府の代表として
西郷を死に追いやることになってしまいました。
そんな大久保が、実際には西郷をどう思っていたか、
断片的ではありますが、察することができるようになっています。
私人としての大久保利通
大久保利通には冷徹なイメージがありました。
そんな大久保ですが実際に私人としてはどうだったと思いますか。
どうやらイメージを覆すように、子煩悩な父親で子供好きだったようです。
部下から見た大久保利通
頭が切れる人物にありがちな人物ではなく
相手の意見をよく聞く人物だったようです。
大久保利通の威厳
大久保は政治家・謀略家のイメージが強く
武断的なイメージがありません。
ですが今回のインタビューで色々な人が
大久保の威厳について話をしています。
相対すると人を萎縮させる何かがあったようです。
おわりに
自分は最初に本書を読んだのは確か20代だったのですが
読んで以後は大久保利通が好きになりました。
そして大久保利通関連の書籍は結構読むようになりました。
先にあげたエピソード意外にもいろいろなエピソードが読めます。
それと巻末に大久保利通略年譜があり地味におススメです。